« 『編集者を殺せ』 | Main | 「笑顔の行方」 »

2005.04.01

小さいころは神様がいて

いつでも誰よりも早く、私の動揺を察知して慰めの手を
伸ばす君が、自分の「能力」が劣っていることを意識の
翳りとして持ち得ないなどと、私はなぜ思えたのだろう。

君の精神の有りようを、正しく導くなどという傲岸な考えは
今後一切捨て去る。

君の存在をただ打ち据えんとする「文章」を、君の名前で、
君の手によって筆記させる場所に、君を「順応」させようと
していた。大変申し訳なかった。

君がその生涯を閉じるまで君の神様に愛されるように、
せめて毎日やさしい気持ちで目覚めることができるように、
願いながら私も同じ世界で死ぬまでは生きる。
ただそれだけに気がつくのに七年も必要だったのなら、
私に具わったはずの「能力」というのは一体何のための
ものだったのだろうか。

|

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22599/3516993

Listed below are links to weblogs that reference 小さいころは神様がいて:

Comments

Post a comment