『編集者を殺せ』
『編集者を殺せ』 ハヤカワ・ミステリ
ひっっさしぶりに出た、ネロ・ウルフものの翻訳。長篇。
ばんざーーーい。
原書が読めればいいのだろうけど英語からきしダメなもんで、
どこぞの出版社さまの気まぐれにお縋りするしかないのです。
「EQ」終刊いらい光文社もネロ・ウルフほっぽらかしだし・・・
(文庫の再版はしたけど)ぶつぶつ。
それにしても、アーチー・グッドウィンの使い方には
毎度ほれぼれします。
謎解きミステリの場合、容疑者を絞り証拠を集め、
作者が伏線を張りつつ話を前に進める手続きを、
読者が「読まされてる」と感じてしまうとつらい。
近年のミステリではそこに特殊知識や何やかやが
詰め込まれて気をそらさないパターンが多いですが、
スタウトはあくまで事件をめぐるやりとりで読ませます。
そこがスマートなんだよね。レトロでもあるが。
アーチーが美人(や不美人)の証人たちを手なずけ、
一筋縄ではいかないオヤジどもにひと泡吹かせ、
クレイマーやステビンズ、それにもちろんウルフと
目まぐるしい丁々発止のやりとりを繰りひろげる間に、
関係者がニューヨーク西三十五丁目に集められる
準備は着々と整うわけであります。
ただ今回は、なんだかえらくウルフが警察に協力的で
ちょっと拍子抜けかな?
杉江松恋氏の解説は行き届いているが、
ややネタバレ気味なのでご注意を。
それにしても納得いかないのは、その解説中で
The Black Mountain(早川書房近刊)とあること。
2000年にしゅえっとから翻訳出てるのに??
それなら完全に未訳のものを出して欲しい~>早川書房
まだまだたんまりあるじゃないかぁ~。

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